火葬時に故人の棺に入れられるものについて
故人様とお別れする時、棺の中にその方が大事にしてたものを添えたいご遺族の方は多いかと思います。
この様に荼毘にふす故人様の棺内に添える物を副葬品と言います。ただ火葬時は決まりがあり、棺の中に入れられる副葬品は限られております。
今回はどんなものが火葬時に棺の中にいれられるか、というお話をして参ります。

棺に入れても良いもの
まずは、棺の中に入れてもOKなものからお話して参ります。ここにあげる物は『燃えやすい、火葬を妨げる恐れがないもの』となります。
①食べ物
生前に故人が好んでいた食べ物やお菓子(水分を多く含まないもの)を棺の中に添える事は可能です。
飲み物も紙パックに入ったものであればそのままお入れいただけます。缶や瓶に入ったものは少量を紙コップに移してからお入れいただきます。
②手紙
故人への感謝やお別れの悲しさをつづった手紙や寄せ書きは、副葬品の定番ともいえます。
大きさや紙の厚さに注意して、棺内に納めても問題がないか確認してから棺に入れるようにしましょう。
③写真
故人との大切な思い出や故人の大事なものを収めた写真を副葬品とする方も多いです。
まだご存命の家族やご友人などが写っている場合は、棺に納めるのを嫌がる方も多いので確認が必要です。
④衣類
故人のお気に入りの衣類を副葬品とする方も多くみられます。
ただ燃やした際に有害物質が出る化学繊維のものは避けましょう。ボタンやチャックなどの金具はそのままでも問題ありません。
靴や鞄などもお入れする方が多いです。

棺に入れてはいけないもの
①燃えにくいもの
・金属
・プラスチック
・ガラス製品
・革製品
などの燃えにくいもの、または燃やすことによって有毒なガスが発生する恐れがあるものは、棺に納める事ができません。
上記を少しでも含む場合も必ず確認するようにしましょう。
②爆発する恐れのあるもの
・ライターやマッチ類
・ガスを含むもの
・スプレー缶
上記のように火葬時に爆発したり、危険な火気を誘引するようなものは
安全に火葬を遂行する妨げになるので、棺に納める事ができません。
③アルバムなど厚みのある本

多少の厚みなら大丈夫ですが、ある程度厚みのあるアルバムやハードカバーの本は火葬時に燃え残ってしまう可能性や
火葬の妨げになるので、棺に納める事ができません。
④お金
お札や硬貨を燃やすことは法律に反する為、棺に納める事ができません。
故人が三途の川を渡るための六文銭を紙に印刷したものなどは、棺に入れる事ができますので、葬儀の担当者にご相談ください。
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