枕団子とは?
枕団子とは故人様にお供えされる白いお団子のことを言います。
六道輪廻(ろくどうりんね):死後の6つの世界のいずれかに生まれ変わるとされている仏教の教え
6つの世界:地獄・飢餓・畜生・修羅・人間・天上
故人様はこの6つの世界で悟りを開きながらどの世界で生まれ変わるか裁判を受けます。
この裁判が初七日から四十九日までの間に7日ごとに行われます。
この教えにちなんで、6個のお団子をお皿の上に並べてお供えします。
(これは一例で地域の風習や宗教によってお供えの数が違ったりします)
わかりやすくすると以下のような意味で解釈されています。
「故人様が極楽浄土への旅の途中でお腹がすいたときにいつでも食べられるように」
「空腹で困っている人にお団子を分け与えで徳を積み、極楽浄土に行けるように」
枕団子は極楽浄土に行く前の故人様にお供えするものなので、故人様の命日から火葬の日まで、故人様の枕元にお供えし、枕団子は毎日新しいものに作り替えてお供えすることが一般的とされておりました。
しかし近年では葬儀までご自宅での安置ではなく、安置室にてご安置する方が増えてきており、枕団子は葬儀の当日のみお供えする方も多くいらっしゃいます。ご自宅安置の際、ご自身でお団子を作成されたい方には上新粉を、葬儀式場には既成のお団子をつながるお葬式にてご用意させていただいております。
枕団子の作り方
材料:上新粉 約80g
お湯 約80cc
作り方
- お湯をわかします
- ボールに上新粉をいれ、お湯半分をボールにいれて混ぜ合わせます
- 上新粉とお湯が混ざったら、残りのお湯をいれて程よい硬さになるまで混ぜます(硬さの目安は耳たぶくらいです)
- 出来上がった団子を6等分に分けます(分ける個数は地域によって変わります)
- ピンポン玉くらいの大きさにし、丸めます
- ①で準備したお湯を沸騰させ、お湯の中に団子をいれます
- 3分くらい団子を茹で、浮き上がってきたらざるに取り出します
- 水はかけずに熱をとりながら乾燥させたら出来上がりです
- 小皿に団子を積みます(6個の場合は小皿の下段に5個、上段の中心に1個積みます)
枕団子は葬儀の日は祭壇近くにお供えをします。火葬の前に団子を半紙など包み、お棺の中に四十九日の旅のお供としてお納めします。
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